クローバーの約束。
「その手嶋と名乗る男の子が言っていた
お俺がみつばを幸せにしますって」
な、なにそれ…
湊くん…嬉しいけどなんだか悲しいよ
「姉ちゃん、会いたい?手嶋先輩に」
今まで黙っていた四葉が私にそう言った
湊くんに…
「会いたいよ
でも会う資格なんてないもん」
「そう、でも本人は違うみたいだよ」
「え?」
そう言った四葉の後ろから出てきたのは
湊くん
どうしてそこまで私に尽くしてくれるのだろう
私が起き上がろうとするのを冬織くんが止める
「ゴホゴホッ…湊くん…」
今日は予想外の人達によく合う日なのかな?
でもすごく嬉しいよ
「俺は別れるなんて言ってないからな〜
どう?頭は冷えた?」
湊くんはそう言ってニカっと
悪戯が成功した少年のような顔で笑った
もう私自分の気持ちに嘘はつけない
もう湊くんを苦しめる道しか選べない…
ごめんね…でもやっぱり好きだから
「ゴホゴホッ…湊くん…ありがとう」
「うん!
はい、今日のクローバー」
「ゲホゲホッあり…ゴホゴホッがと」
そうして、父親を許すことができ
湊くんとも仲直り出来たのだった
自分の気持ちに素直になるのは
大切なことかもしれないね