クローバーの約束。




「うーん…これか…いや、これか!」





「………」











何を言ってるんだろう?



そしてニヤーっと取り出したのは
シャボン玉





え?病院でシャボン玉っていいの?


わかんない











「シャボン玉しよ!
暇だろ?どうせ」





「暇だけど…」











私は安静にしておかなきゃなんだよね



シャボン玉って

子供みたい











「一人でしてていいよ
私しないから」





「はー?!面白いのに
まぁいいやっ!そう言えばなんで入院?」











手嶋くんは窓からシャボン玉を吹きながら


私に聞いてきた





変な光景だ











「肺炎
咳が長引くから来たら肺炎だったの」











私がそう言うと手嶋くんは
バッ!と振り返ってきた











「治るの?!」





「治るよ」











治るとわかると
大袈裟に安堵の息をつく手嶋くん





なんかこの人…











「ふふっ♪」











男じゃないみたい笑









私が思わず笑うと、手嶋くんは目を点にして
私を見てきた







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