クローバーの約束。




「タンポポって儚いけど可愛いよね」





「え?」





「だって綿毛になって舞ってしまうのに
地について種になって子孫?を残すじゃん?
それは散ることにも意味があるのかなぁ?っていう希望をくれる」












なんか本当に励まされるんだよね



手にあるたんぽぽの綿毛に
ふーっと息を吹きかけてみると

一息で全部舞ってしまった





そんな舞う様子をぼーっと見守っていると
湊くんが口を開いた











「たんぽぽ占いでさ、一息で綿毛を全部吹いてしまったら"情熱的に愛されている。"ってことになるよな〜」






「そうなの!?初めて知った」











たんぽぽの占いとかあったんだね




それはつまり…湊くんに………



わー、恥ずかしいっ











「クローバーは枯れる
桜もたんぽぽを綺麗に散っていく…」











枯れたくないなぁ



せてめ同じ道なら私も綺麗に散って
みんなを笑顔にしたい






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