クローバーの約束。
って、何弱気な発言してるんだ私は
バッと顔を上げると
湊くんは予想外にすごく優しい顔をして微笑んでいた
「枯れも散りもしないよ」
「えっ?」
「みつばは輝いているんだから」
湊くんがそういった瞬間ブワッと風が吹いて
湊くんの髪がワーっと舞い上がった
湊くんの伸びきった前髪が上がるのを初めて見て
私は硬直した
だって…
「綺麗…」
そう、寝癖も直さないような髪、前髪は目が隠れるくらいの髪が上がり
湊くんの顔を隠すモノがなくなってさらけ出された湊くんの顔は
とてもとても綺麗だった
「か、かっこいい」
今まで良くも悪くもなく普通位の顔だと思ってたのに…
こんな隠し技があったとは…
わざと前髪で隠しているのだろうか?
と思うくらい綺麗な顔で
思わず見とれてしまった
「俺がかっこいいとかないない!」
湊くんはそうやって否定するけど…
絶対髪をもうちょっといい感じに切れば
絶対モテる!