クローバーの約束。




「綺麗だよね〜♪
やっぱ花火は綺麗だ♪」











綺麗で儚い私の好きな物だ



ふと、隣を見ると
いつもポーカーフェイスの冬織くんが少し切ない顔をしていた




こんな顔初めて見た











「お前も十分綺麗だ」





「え?」










何を言ってるの…


私が綺麗とかありえないからっ











「いや、何でもない」





「なにそれー?変なのっ」











私が笑うと冬織くんも笑う



冬織くんとあった時は本当に嫌で嫌で
大嫌いだったのに



今ではこんなに普通に話せてる不思議…






まぁ血縁関係者だったのもあるだろうけど








そんなことを考えながら湊くんをちらっと見ると
バッチリ目が合った











「みつば、湊が呼んでるんじゃねーの?」





「そうかな??」











来て欲しかったから見てたとか?

わかんないや











「湊くん」











私が冬織くんに支えてもらいながら
湊くんのところに行くと笑ってくれる





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