クローバーの約束。
夜、私の部屋で、私は怒っていた
理由は先程のお風呂でのこと
「そんな怒るなって〜」
「怒るよ!!」
そう、あれは体も頭も洗い終わって
2人でゆっくり湯船に浸かっていた時
湊くんと私が水で子供のように遊んでいると
手が滑ったのか、私の胸を触ってしまった
それだけなら私は怒らないけど
湊くんは
『今の俺の心境もみつばのここも断崖絶壁』
って、言いやがったのだ!!!
ありえない
そりゃ本当の事かもしれないけど…
怒るでしょ!!!
「もう知らないから」
「ごめんって〜」
本当にデリカシーの欠片もないよね!!
「どうやったら機嫌戻る?」
「知らない!ゲホッ」
そういうと困った様子の湊くん
ま、許してやらないわけじゃないけど
困った顔の湊くん好きなんだよね
「じゃあ許してほしいなら〜…」
私は湊くんに近づき、おでこに手を当て
そのまま前髪ごと上に持ち上げた
「え?」
叩かれると思ったのか
湊くんは固く閉じた目を驚いたようにみはった