クローバーの約束。




「目に焼き付けさせてくれたらいいよ」











前髪が上がり、綺麗な顔が顕になった
湊くんの姿をしっかりと見る











「え?俺の前髪上げた顔見せたことあったっけ?」





「風で上がった時見えたの」





「あー!!バレちゃった〜」











やっぱり意図的に隠してたんだ




隠さない方がいいのに











「なんで隠すの?」





「目立ちたくないから」











顔で目立たなくても

性格で目立ってるからあんまり変わらないと思うけどね











「それと、性格で勝負したいから」





「なーにそれ!」











まぁ、そんな気取らない湊くんだから
好きになったんだけどね











「じゃあ寝ようか」





「お〜」











私が寝るのを促して横になると

昼間はしゃいでいたからすぐに寝息を立て始めた湊くん





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