クローバーの約束。
夢は見なかった
ずっと真っ白で何もないところで
ただ、どうしていいかわからないままだった
私はどうなるの?
ただそればかり考えていて
浮かんだ顔は湊くんばかり
湊くんを悲しませたくない
それを考えてどれくらい眠っていたのか…
「う……ん………?」
目を開けたとき真っ先に飛び込んできたのは
何もない真っ白な天井
夢の続き…?
とも思えたけど
次に飛び込んできたのは私がずっと頭に浮かんでいた顔だったから
現実なんだと悟る
それと同時に体の痛みも襲ってくる
「みつばっ!」
真剣な顔の湊くん
「ナースコールおしたから少し待ってて」
「み…なと…くん?」
安心するその顔
大好きだなぁ
ずっと一緒にいたいなぁ
「大丈夫大丈夫」
湊くんは私の手を握って大丈夫って繰り返す
湊くんがいるなら本当に大丈夫に思えてくるから不思議