クローバーの約束。
すべてのお願い
翌日
私は四葉と芽命と冬織くんを呼び出した
四葉には持ってきて欲しいものを
芽命には買ってきて欲しいものを
冬織くんには持ってきて欲しいものと
最後の頼みを聞いてもらうために…
「みーつばっ♪
買ってきたよーっ!」
「姉ちゃん、持ってきた
これで全部だよね」
「みつば持ってきた
頼みってのを聞いてやるよ」
それぞれにそんなことを言いながら
病室に入ってくる
そして芽命からは頼んでおいた
鍵のついた少し大きめの箱を受け取る
「ありがとう芽命」
そして次に四葉から持ってきてもらった
湊くんから貰っているクローバーの栞の入った箱
「うん!これで全部!
ありがとう四葉」
「いいよ」
よかった
これまで湊くんと共に過ごした日々の日付の刻まれたクローバーの栞
1日分なくなったけど…
私にはかけがえのないものだから
「ほい、頼まれてたスケッチブック」
冬織くんはこの前渡しておいたスケッチブックを手渡してくれた
「姉ちゃんと一緒にいたいんだけど
これから芽命と約束があって…」
四葉はすごく申し訳なさそうにそういう
「大丈夫だよ
楽しんできてね」
急に呼び出したのは私だし
二人のデート?は邪魔したくない
「ありがとうみつば」
そして2人はのろのろと出て行ってしまった