クローバーの約束。
「湊くんは?
ゴホゴホッ自分の名前好きなの?」
私に聞いてきたんだもん
何か理由があるんじゃないのかな?
私が聞くと
湊くんは真剣な顔になる
「微妙
意味は人の集まる場所集める場所…人気者になって欲しいとかそんな感じだったんだけど…」
「…??いい意味じゃない?」
どこに不満要素があるのか…??
「俺そんな人間じゃないし…
名前負けしてる気がしてるんだよ〜」
そんなこと考えてたんだ…
全然悩む必要なんてないのに
「湊くんは名前負けなんてしてないよゲホッ
変人でもみんな離れていかないんだから…」
それに、私はもっと人が集まるようにできること知ってる
でも今は教えないんだからね
「そうかな?」
「ゴホゴホッ…うん、当たり前」
ニコッと笑って見せる
湊くん、名前に似合いすぎてて
私びっくりしちゃったよ
「じゃあ俺、名前好きになった」
「うん…よかった」
そしてお互い微笑みあった
幸せなひととき
これが壊れる日が間近に迫っていることなんて
思ってもいなかった…