クローバーの約束。






「これ、みつばから何かあったら渡せって言われたんだ」











そう言って冬織は鍵のついた箱を渡してきた





みつば……俺を泣かせたいのかな?




こんなの…泣きそうだ











「昨日までの分の栞も入れといた
ただ、今日のはお前が栞にして入れておけよ」





「…わかった」











開けるのが怖い



鍵がこんなに重たいと感じたことはない




実際はすごく軽い筈なのに











「一人がいいだろ?
俺は行っとくよ」





「あー…ありがとう冬織」





「おう」











冬織には辛い役目をさせたな…



ごめんな冬織





< 215 / 225 >

この作品をシェア

pagetop