クローバーの約束。
「みつば?話聞いてる?」
「あっ!」
しまった…完全に何も聞いてなかった…
「ご、ごめんなさい…」
私が謝ると芽命はにっこり笑ってくれる
「大丈夫♪
みつば恋でもした〜?キョロキョロしちゃって」
「こ、恋っ!?」
最近何かと芽命は恋愛のことを意識させてくる
そんなに手嶋くんのこと好きに見えるのかな?
って、別に手嶋くんなんて言ってないけど…
「私保育園以来恋してなかったから
恋ってどんなものなのかわからないの…」
この際芽命に聞いてみよう
芽命ならなにかわかる気がする
「みつば…あんたってなんでそんなに可愛いの!!」
てっきりアドバイスをくれると思ったら
ギューーっと抱きしめてきた芽命
な、なにー!!?
「か、可愛くないよ!
それより恋ってどんなものなのか…」
「わーーっ!恋ってどんなものなのか…ってのが可愛いーーーー♡」
「や、やめてーーー!」
可愛いとか言われなれてないから!!
2人でもめくちゃしていると
突然後ろから知らない声が聞こえてきた
「邪魔」
そう言った低い声
明らかに男って声
背筋がぞわっとする…
何でよりによって男から邪魔なんて言われなきゃなの…
私が大丈夫なのは手嶋くんだけなんだから!
ってあれ?
なんか今の変な感じ…