クローバーの約束。




「湊くん?」












そろそろ疲れたから止まって
と訴えかけると湊くんは止まってくれた











「湊くん大丈夫?」











湊くんが永豊くんをいいように思ってないのはなんとなく分かった




私もあんまり好きじゃない












「あんまりあいつに関わらない方がいい
独占欲で言ってるんじゃないんだ
ただ…関わらない方がいいから」











別に独占欲で言っててもいいんだけどね



むしろそれは嬉しいし♪











「そんなこと言われなくても関わらないよ
私が大丈夫なのは湊くんと四葉だけだから」











それは変わらない



もしこれから先増えることがあっても
湊くんと四葉が特別なのは変わらないから







私がニコッと微笑むと、真顔だった湊くんも少しだけ笑ってくれる











「そーだなー
じゃあお手玉しよー!」











そう言ってどこからかお手玉を取り出した











「私お手玉できないよ」





「大丈夫大丈夫」











なにが大丈夫なんだろうか











「ゴホゴホ」





「風邪?」





「いや、時々出る咳はいつもだから気にしないで」











いつからかな?
咳が出るようになったんだけど



まぁ大丈夫だろう


夏風邪なんてひいたことないしね






そして私は湊くんにお手玉を教えてもらって遊んでいた





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