クローバーの約束。
男嫌い
結局話すと言って何日も経ってしまった…
おかげで何も頭に入ってこない
今も湊くんと一緒に帰れているのに
会話どころじゃなくて…
「それでな〜、ここのとこをポーンってしたら
笑われたんだよ!」
「そうなんだ」
なんて言えば正しく伝わるのか…
話したことないからわからない…
私が考え込んでいると
会話が止まってることに気づいた
「えっ?!あ、ど、どうした?」
しまった〜…怒っちゃったかな?
恐る恐る顔をのぞき込んでみると
意外にも湊くんはすごく優しく笑っていた
「ちょっと静かなとこ寄っていこうか」
「え?」
「言いたいことあるんだろ?」
なんで…なんでわかるの?
湊くんって変なだけじゃない
ちゃんとしっかりしたとこもあるよ
みんなはそれを知らないだけ
「うん…ごめんね」
「いいよ、なんでも覚悟してる」
「う、うん」
ここまできたら話すしかない
きっと大丈夫
湊くんなら少しずつでも聞いてくれるよね…