クローバーの約束。




「わぁ〜綺麗♪」











湊くんが連れてきてくれたのは展望台




薄暗くなってきたこの時間だからまだ完全に綺麗ではないけど
暗くなったらかなり綺麗だと思う





幸い人もほとんどいない











「俺道に迷ってここに来たら綺麗だったんだよ!」





「迷ったのにこの場所後からわかったの〜?」





「そうそう!俺天才」





「ばーか」











本当に分けわかんないけど
すごく楽しい♪





きっとこうやって私が話し出しやすいようにしてくれてるんだよね






私はひとつ深呼吸する











「湊くん話したいことがあるの」





「うん」











真剣にちゃんと聞いてくれる姿勢











「うまく言えるかわからないけど
聞いてくれる?」





「うん…もちろんですよ」











大丈夫


思い出したくないけど、しっかり思い出しながら丁寧に話せば伝わる











「私が男嫌いになった理由…聞いて?」











私がそういうと湊くんは突然叫んだ











「まーじーでーーー?!?!
びびったじゃんか!!!」











え?なんでこんなにびっくりしてるの?











「てっきり別れ話だと思った!!」





「な、なんで!?」





「だって最近心ここにあらずだったし
絶対別れ話だと思った!!」











バカだ


いやまぁ、私が悪いんだけど…











「心配しなくても大丈夫だよ」





「おー
じゃあ話してどうぞっ」











少し気が抜けたような湊くんにすすめられたから話し出す






さっきより緊張ほぐれたかも…





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