クローバーの約束。
「湊くん…」
私は自分から湊くんの胸元にポンッと顔を埋めてみる
すると湊くんはギュッと力強く抱きしめてくれた
「男嫌いなんてただ逃げてるだけだってわかってる…でも、でもね?怖いの
男の人は裏切るのかも…約束なんて叶わないんだろうって思って怖いの…」
初めてこんなこと人に話した
湊くんはどう思ってるかな?
ただ力強く抱きしめてくれる湊くんがとても好きだと感じる
「俺はみつばが男嫌いでよかったと思う
だって、そのおかげで変な虫付かないし、俺がみつばを好きになれたから!」
突然湊くんはとても優しい声でそう言ってくれた
男嫌いでもよかった?
なんか…認めてもらって気分だよ
「男嫌いになったものは仕方ない
だからさ、俺だけは信じて?」
「え?」
「自分で言うのもなんだけど
むやみに約束しないし、裏切らないし浮気もしないから!」
そう言ってハハハって笑う湊くん
私幸せ者なんだな…
こんなにも思ってくれる人がいるなんて…
「湊くん…ありがとう」
「おー、俺こそ話してくれてありがと」
よかった湊くんが居てくれて…
それから私達はすっかり暗くなった夜空を眺めながら
初めて手を繋いだ