クローバーの約束。
診察室から出て湊くんに合う
湊くんは私に気付くと駆け寄って来てくれた
「みつば!」
「湊くん…」
これは言っていいのかな?
湊くんはどう思うかな?
私は自分の口からなんて言えない
とてもじゃないけど言いたくないよ…
私がお母さんに言ってと目で訴えると
お母さんが湊くんに言ってくれる
「肺癌ですって…
余命は…1年もつかもたないか…」
お母さんの口から聞くと私もグサッとくる
苦しい
湊くんをみると
あんまり驚いたような顔はしてないな…
予想でもしてたのかな?
「そうなんですか…
ちょっとだけ…みつばと話させてもらってもいいですか?」
「いいわよ
みつばをよろしくね?」
「はい」
お母さんは気を使って
立ち去ってくれる
湊くんは手を繋いで
私を引っ張って行ってくれる
どこに行くのかな?
早く座って楽になりたいんだけど…