ドッペル・ゲンガー
「ん……」
目を覚ましたのは真夜中。
詳しい時間は定かではないけど、夜空に高々と昇った月は柔らかな光を放っていた。
今日は熟睡コースだと思ってたのに。
何だかまたすぐに寝付けそうにもなかったので、私は上半身を起こした。
喉乾いたな。
冷蔵庫にまだ少し残っていたミネラルウォーターの事を思い出し、私は立ち上がった。
寝静まっているであろう家族を起こしてしまわないように、物音に注意しながら部屋の扉を開けてリビングへと向かう。
冷蔵庫に手をかけ手前に引くとパッキンが擦れる音がかすかに鳴ってドアが開いた。
あれ?
私は目を瞬かせた。
普通なら開いた時に点灯するはずの庫内の明かりが点かない。
故障かな。
だとしたら買い替えないといけない。
また余計な出費が増えるな……
溜息をつきつつドア側のポケットに挿し込んであるペットボトルへと手を伸ばした。
やっぱり故障か……
手にしたペットボトルからは冷気を感じなかった。
残りも少なかったので、キャップを開けてそのまま口をつけた。
生温い感覚が喉元を滑り落ちていく。
少し物足りなさは感じたけれど、仕方ないので我慢した。
目を覚ましたのは真夜中。
詳しい時間は定かではないけど、夜空に高々と昇った月は柔らかな光を放っていた。
今日は熟睡コースだと思ってたのに。
何だかまたすぐに寝付けそうにもなかったので、私は上半身を起こした。
喉乾いたな。
冷蔵庫にまだ少し残っていたミネラルウォーターの事を思い出し、私は立ち上がった。
寝静まっているであろう家族を起こしてしまわないように、物音に注意しながら部屋の扉を開けてリビングへと向かう。
冷蔵庫に手をかけ手前に引くとパッキンが擦れる音がかすかに鳴ってドアが開いた。
あれ?
私は目を瞬かせた。
普通なら開いた時に点灯するはずの庫内の明かりが点かない。
故障かな。
だとしたら買い替えないといけない。
また余計な出費が増えるな……
溜息をつきつつドア側のポケットに挿し込んであるペットボトルへと手を伸ばした。
やっぱり故障か……
手にしたペットボトルからは冷気を感じなかった。
残りも少なかったので、キャップを開けてそのまま口をつけた。
生温い感覚が喉元を滑り落ちていく。
少し物足りなさは感じたけれど、仕方ないので我慢した。