濃紺に染まる赤を追え。
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せんせ、ねえ、先生、見て。見てこれ。
ノート。俺のために作ってくれたんだって。
前にも言ったかもしれないけどさ、小学生のときは親にこっち向いてほしくて、ちゃんと勉強してたんだよ、俺。
でもだんだん意味ないって分かってきて。
俺がテストで良い点とっても、悪い点とっても、親が帰ってこないのは変わらないんだ。
……勉強しろってちゃんと言われたの、久しぶりなんだ。
こんなノートまで作って、そうやって言われたらさ、頑張るしかなくね?
可愛くない? 超可愛くない?
あの子が可愛くて仕方がないよ。
俺はあの子といると、ずっと心の中があったかくて、春みたいだなって思うよ。
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