黒十字、邪悪なり
「そして」
セシルが散々ゾロターンカスタムを撃ち込んだ硝煙の先から、声がした。
「ジャーク自身は40の軍団を率いる強壮な大公爵…8人の下位君主(Eight Sub Princes)と総称される有力者の一人…」
もうもうと立ち込める硝煙の中から、足音がする。
一歩一歩踏み締める度に水音がするのは、滴り零れ落ちる流血のせいか。
湿った足音と共に。
「そこから導き出されるジャークの正体は…」
頭の上半分が吹き飛ばされ、両腕が千切れ飛び、胴体は穴だらけとなったベナルが姿を現した。
セシルが散々ゾロターンカスタムを撃ち込んだ硝煙の先から、声がした。
「ジャーク自身は40の軍団を率いる強壮な大公爵…8人の下位君主(Eight Sub Princes)と総称される有力者の一人…」
もうもうと立ち込める硝煙の中から、足音がする。
一歩一歩踏み締める度に水音がするのは、滴り零れ落ちる流血のせいか。
湿った足音と共に。
「そこから導き出されるジャークの正体は…」
頭の上半分が吹き飛ばされ、両腕が千切れ飛び、胴体は穴だらけとなったベナルが姿を現した。