黒十字、邪悪なり
途端に。

「!!!!!!!!」

邪悪がサルガタナスとネヴィロスを抜き、乱射する!

二挺拳銃の弾丸の餌食となった満身創痍のベナルは、更に心臓部を撃ち抜かれて跪いた。

「余計なお喋りは止してもらおうか、ベナル。大体にして、謎解きしている余裕など有りはしない筈だが?」

サルガタナスを肩に担いで言う邪悪に。

「余裕?」

最早死に体のまま、ベナルは笑う。

「余裕だと?余裕じゃないか。両腕と頭半分がなくなっただけだろう?何か問題があるか?放っておけばまた生えてくる」

< 173 / 310 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop