黒十字、邪悪なり
接近遭遇
「……」
ピクリと。
玉座のような椅子に座って膝を組んでいた邪悪が、反応する。
「セシル」
彼が呼ぶと。
「お呼びでしょうか、サー(師や目上の者に対する敬称)」
邪悪の前に、ゾロターンカスタムを携えたセシルが姿を見せた。
ベナル大災厄から10年が経過。
セシルももう30代に近い年齢の筈なのに、下手をするとハイティーンでも通用するような肉体の若々しさを保っている。
邪悪の眷属となり、化け物となった影響だろうか。
肉体は全盛期の状態を維持し続けていた。
ピクリと。
玉座のような椅子に座って膝を組んでいた邪悪が、反応する。
「セシル」
彼が呼ぶと。
「お呼びでしょうか、サー(師や目上の者に対する敬称)」
邪悪の前に、ゾロターンカスタムを携えたセシルが姿を見せた。
ベナル大災厄から10年が経過。
セシルももう30代に近い年齢の筈なのに、下手をするとハイティーンでも通用するような肉体の若々しさを保っている。
邪悪の眷属となり、化け物となった影響だろうか。
肉体は全盛期の状態を維持し続けていた。