黒十字、邪悪なり
「お願いですヨセフさん」
哀願するようにセシルが言う。
「このまま帰ってくれたら、私は絶対に人間に危害を加えたりしませんから」
「だが貴様は、あの黒十字 邪悪の眷属なのだろう?あのベナル大災厄の元凶の一人の」
ヨセフは鍼を握り締めた。
「あの災厄の生存者として…家族を皆殺しにされた者として…化け物は一匹たりとも生かしておく訳にはいかない…全て滅殺する」
「…生存者っ?あの大災厄のっ?」
セシルの驚愕も無視して。
「神の祝福のあらん事を!」
言葉とは裏腹の、殺意を込めた鍼の横薙ぎがセシルに襲いかかる!
哀願するようにセシルが言う。
「このまま帰ってくれたら、私は絶対に人間に危害を加えたりしませんから」
「だが貴様は、あの黒十字 邪悪の眷属なのだろう?あのベナル大災厄の元凶の一人の」
ヨセフは鍼を握り締めた。
「あの災厄の生存者として…家族を皆殺しにされた者として…化け物は一匹たりとも生かしておく訳にはいかない…全て滅殺する」
「…生存者っ?あの大災厄のっ?」
セシルの驚愕も無視して。
「神の祝福のあらん事を!」
言葉とは裏腹の、殺意を込めた鍼の横薙ぎがセシルに襲いかかる!