黒十字、邪悪なり
「問題は、どうやってその黒十字某を始末するのかだろう!もし一般人に犠牲者が出てみろ!叩かれるのは厚生労働省であり、事務次官の私なのだぞ!引責辞任に追い込まれるのは私なのだぞ!その時は対策局長!貴様もそのポストで胡坐をかいていられると思うなよっ!」
「……」
火が点いたようにがなり立てると思ったが、やはり己の保身の為か。
内心事務次官に唾棄した後。
「一個中隊で駄目ならば一個大隊を派遣してでも、黒十字 邪悪の駆逐を遂行致します。最悪、個人携帯対戦車弾を使用してでも…」
「対戦車弾っ?」
ギョッとする事務次官。
「馬鹿を言うな!間違ってもそんなもの使うなよっ?マスコミが嗅ぎ付けたら週刊誌に何て書かれるか分かったもんじゃない!」
「……」
火が点いたようにがなり立てると思ったが、やはり己の保身の為か。
内心事務次官に唾棄した後。
「一個中隊で駄目ならば一個大隊を派遣してでも、黒十字 邪悪の駆逐を遂行致します。最悪、個人携帯対戦車弾を使用してでも…」
「対戦車弾っ?」
ギョッとする事務次官。
「馬鹿を言うな!間違ってもそんなもの使うなよっ?マスコミが嗅ぎ付けたら週刊誌に何て書かれるか分かったもんじゃない!」