黒十字、邪悪なり
四肢を失った邪悪の体の、ありとあらゆる場所に撃ち込まれる、神聖なる銀製の鍼。
貫き、突き刺し、切断し、時には聖書のページで爆破して。
考え付く限りの手段でエクソシスムを実行するが、苦痛こそ与えられるものの、邪悪は一向に死ぬ気配がない。
どんなに深手を与えても、ダメージを与えるそばから、どんどん再生していく。
ヨセフの手持ちの鍼の方が、足りなくなってしまいそうだった。
「くくっ…くくくくっ…」
血塗れ、満身創痍、手足を失ったままの邪悪が笑う。
「どうした祓魔師の小僧…殺さないのか?殺したいのか?殺せないのか?」
どう見ても瀕死なのは邪悪なのに、追い詰められているのはヨセフだった。
「殺れよ!殺りたいんだろ?殺ってみろ!俺を!この俺を!その手で完全にぶち殺してみろ!さぁ神の代行者!息の根を止めてみせろよ、さぁさぁさぁ!」
貫き、突き刺し、切断し、時には聖書のページで爆破して。
考え付く限りの手段でエクソシスムを実行するが、苦痛こそ与えられるものの、邪悪は一向に死ぬ気配がない。
どんなに深手を与えても、ダメージを与えるそばから、どんどん再生していく。
ヨセフの手持ちの鍼の方が、足りなくなってしまいそうだった。
「くくっ…くくくくっ…」
血塗れ、満身創痍、手足を失ったままの邪悪が笑う。
「どうした祓魔師の小僧…殺さないのか?殺したいのか?殺せないのか?」
どう見ても瀕死なのは邪悪なのに、追い詰められているのはヨセフだった。
「殺れよ!殺りたいんだろ?殺ってみろ!俺を!この俺を!その手で完全にぶち殺してみろ!さぁ神の代行者!息の根を止めてみせろよ、さぁさぁさぁ!」