黒十字、邪悪なり
この無能の大馬鹿者め…。

腹の中で事務次官を罵倒する対策局長。

税金で美味い物を食う事と女遊びをする事しか考えていない、でっぷり肥えた能無しにはわかるまい。

あの黒十字 邪悪の恐ろしさが。

化け物と対峙する事の恐ろしさが。

「どうか…ご検討の程よろしくお願い致します」

深々と一礼し、下げた顔で舌を出しながら。

対策局長は会議室を出て行った。

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