黒十字、邪悪なり
それはむかしむかしのお話
邪悪とヨセフ、九龍都市屋上での戦いは続く。
何度も交錯する両者。
聖釘が触れる度に、邪悪の皮膚が、肉が削がれ、鮮血が飛び散る。
通常の銀製の鍼による傷に比べ、聖釘による傷は明らかに再生が遅かった。
流石は高位の化け物、全く回復しない訳ではなかったが、聖釘の聖性の強さに負け、本来の再生能力が衰えている。
それが人間であるヨセフが、邪悪に対して優位に立てる理由だった。
神の血を受けた聖遺物。
その効力は、死を捻じ曲げた存在にすら有効だった。
何度も交錯する両者。
聖釘が触れる度に、邪悪の皮膚が、肉が削がれ、鮮血が飛び散る。
通常の銀製の鍼による傷に比べ、聖釘による傷は明らかに再生が遅かった。
流石は高位の化け物、全く回復しない訳ではなかったが、聖釘の聖性の強さに負け、本来の再生能力が衰えている。
それが人間であるヨセフが、邪悪に対して優位に立てる理由だった。
神の血を受けた聖遺物。
その効力は、死を捻じ曲げた存在にすら有効だった。