黒十字、邪悪なり
『そうだとしたらどうするね?』

指摘されてもうろたえる事なく、その声の主…邪悪は嘲笑う。

『その手にした自慢の狙撃銃で狙い撃ってみるか?俺がどこにいるのかもわからないのに?どんなに射程距離が長くても、いないものを撃つ事は出来ないだろう?』

「っっっっ…」

『だが』

邪悪の声色が変わった。

次の瞬間。

「!!!!!!?」

グニュリと。

セシルの左の胸に何かが押し付けられる感触。

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