黒十字、邪悪なり
「今は仲間の救助が優先だ。悔しさはポケットにでもしまっとけ」

「…了解です…っ」

部隊長の言う方が正しい。

今、怒りに駆られて邪悪を追った所で、犬死するのがオチだろう。

傷ついた仲間の手当てをしながら。

「部隊長」

セシルは呟く。

「次に邪悪と相対する事があったら…私も突入部隊に加えて下さい…奴を倒すのは、正面切っての撃ち合いしかないと思います…」

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