黒十字、邪悪なり
「確実に重量は50キロオーバーになる。個人携帯ライフルの域を超えるだろう。単独での運用は不可能なレベルだ。君に使いこなせるのか?セシル兵曹長」

対策局長はセシルの顔を見る。

支給した後で、とても運用できませんでしたでは済まされない。

国民の血税を使用するのだ。

下手をすれば化け物だけでなく、日本国民をも敵に回す。

「大丈夫です、海兵隊ブートキャンプの厳しい戦闘訓練などの試練に三ヶ月間耐えてきました。必要であれば、もう一度鍛え直してでも使いこなしてみせます」

鼻息荒く言うセシル。

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