病気への想い 〜2週間の入院生活〜

――あたし,意識しすぎだよね…




痛みは意識のしすぎ。

そう思い込むことにした。



腰が痛くて長時間立っていられない。

腰が痛くて長時間座ってもいられない。

腰が痛くて走れない。

重いものを持つと腰が上がらないくらい痛む。




そんな毎日が続いた。

そして,年が開けて2008年。



まだ痛みと戦い続けていたあたし。

でも,どんどん悪くなっていた。


――――3月。

あたしは今診察室にいる。

隣にはお母さん。

正面にはたくさんの紙を持った吉川先生。

その奥にはいつもいる看護士さん。


そして…あたし。



吉川先生は,あたしが一番聞きたくない言葉を口にした。


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