恋の治療は腕の中で
今日は、お昼を外で食べることにしたので、瑞季と心奈ちゃんとイタリアンのお店に入った。


案内されると隣の席に藤堂先生がいた。


あちゃー、会いたくない人に会っちゃったよ。


「お疲れ様です。」


一応無視するわけにもいかないので、挨拶すると、


「お疲れ様。」


あれ?


何かいつもと違くない?

「藤堂先生、何召し上がってるんですか?」


うわっ、心奈また余計なことを


「確か、日替りパスタの、アスパラとベーコンのペペロンチーノ だったかな。」


「へー、美味しそうですね。」


「うん。 ここのパスタはどれも美味しいからね。」


この人誰ですか?

あー、心奈が可愛いからかぁー。


「紗和さん。何にしますか?」


決して真似をする訳じゃなくて、私もお店に入る前からアスパラとベーコンのペペロンチーノに決めてたから。

「アスパラとベーコンのペペロンチーノ。」


小さい声で言ったのに


「あー、藤堂先生と同じパスタですね。」


心奈ちゃん。声大きい!


隣を見ると

ニヤって、


真似したわけじゃないですから~。





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