恋の治療は腕の中で
家族の絆
一晩中考えたけど結局何も解決策は思いつかなかった。

はぁー、やっぱり無理なのかな?


何も解決策が浮かばないまま1週間が過ぎたある日、仕事が終わり外に出ると綺麗な女の人が立っていた。


うわー、綺麗な人。


ん?どこかで見たことあるような……?


私に気が付いたその人がこっちに近付いてくる。


「ごめんなさい。貴女望月さん、望月 紗和さんですよね?」


「は、はい。そうですが。」


「わたくし、西園寺 麗香と申します。」


あっ!悠文のフィアンセ!

いや、元ね元。

「悠文……藤堂先生ならもうすぐ降りてくると思いますよ。」


「今日は望月さんにお話があってきたの。お時間いいかしら?」


私に?何の用だろう。


まさかやっぱり悠文とやり直したいとか?


「分かりました。
ちょっと待ってて下さい。」


携帯で悠文に急用が出来たから先に帰ってもらうようメールを入れて麗香さんの後をついていった。


すぐ近くに黒いベンツが止まっていてまさかまさかのベンツに乗せられてしまった。

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