恋の治療は腕の中で
「うーん。ここはどこ?」


目を開けると薄暗い。

徐々に目が慣れてくると見たこともない部屋のベッドの上にいた。

寝返りを打つと、隣に誰かがいる。


ビックリして飛び起きその人の顔を覗き込むと

……。

ぱちっ


相手が目を覚ました。

「あー、気がついた?」


反射的に飛び退けた。

目を凝らしてよく見ると


「藤堂先生!?」


「何でここに?」

記憶がない! 軽くパニックになる。

ハッとして、自分の格好を見ると、服は着てる。

どうやら最悪な事態にはなってないらしい。


「何でって、ここ俺んちだけど。」

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