恋の治療は腕の中で
「おはよう。」
私は、開業からのスタッフで同じ衛生士の瑞季とスタッフルームで着替えをしてると、受付2年目の心奈が声をかけてきた。
「紗和さん、知ってます?」
「何を?」
「今日から新しい先生が来るみたいですよ。」
「あー、そう言えば 医院長言ってたかも。」
「ダメですよ。紗和さん、新しい先生ビビらしちゃ。」
「はぁー、そんなことしないよ。」
「紗和は、患者さんのことになると先生だろうが、技工士さんだろうがくってかかるからね。」
「別にそんなつもりじゃないけど……」
くってかかる は大袈裟だけど、自分が正しいと思えば相手が誰だろうと言ってしまう性格ではある。
この気の強い性格のせいで、つき合っても
「お前は俺がいなくても平気だから。」
っていかにも守ってあげたくなるような女の子の所へ行かれてしまったことがある。
私だって甘えたいと思う。でも1人で生きていくって決めた日からそんな気持ちは心の奥底に閉まってしまった。
私は、開業からのスタッフで同じ衛生士の瑞季とスタッフルームで着替えをしてると、受付2年目の心奈が声をかけてきた。
「紗和さん、知ってます?」
「何を?」
「今日から新しい先生が来るみたいですよ。」
「あー、そう言えば 医院長言ってたかも。」
「ダメですよ。紗和さん、新しい先生ビビらしちゃ。」
「はぁー、そんなことしないよ。」
「紗和は、患者さんのことになると先生だろうが、技工士さんだろうがくってかかるからね。」
「別にそんなつもりじゃないけど……」
くってかかる は大袈裟だけど、自分が正しいと思えば相手が誰だろうと言ってしまう性格ではある。
この気の強い性格のせいで、つき合っても
「お前は俺がいなくても平気だから。」
っていかにも守ってあげたくなるような女の子の所へ行かれてしまったことがある。
私だって甘えたいと思う。でも1人で生きていくって決めた日からそんな気持ちは心の奥底に閉まってしまった。