恋の治療は腕の中で
片付け終わるともう2時を過ぎていた。

私は言いづらそうに

「あのー、私の洋服はまだ乾かないですよね?
でも、ちょっと位濡れてても構わないので洗濯機から出してもいいですか?」


てっきり乾燥機にかけているものだと思い聞いてみると。


「洗濯してないよ。」


へっ じゃあ私の洋服は?

「もう少し時間かかるんじゃないかな?

今日何か予定入ってた?」

「いえ、何も。」


いやいや、だから私の服は?

落ち着かない私は先生の部屋の掃除を始めた。

これはあくまで泊めてもらったお礼ね、お礼。


ピンポーン♪

インターホンがなった。

「以外と早かったな。」


先生が玄関から戻ってくるとクリーニングの袋に入った私の洋服を持って戻ってきた。

まさか クリーニングに出してくれてたなんて、しかも下着まで。

私は顔を真っ赤にしながらそれを受けとる。


「このマンション、玄関ホールにコンシェルジュがいて頼むとクリーニングの配達もしてくれるんだ。」


コンシェルジュって。そんなマンション本当にあるんだ。

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