恋の治療は腕の中で
着替えるためにほんの数時間前まで、先生と寝ていた部屋に入る。
あの時のことが甦り胸がきゅんとなる。
別に私は先生のことなんとも思ってないし、第一あれは突然で、酔ってるうえに寝ぼけてたから。
下着をつけながら、そんな自分に言い訳してると
カチャ
藤堂先生がいきなり入ってきた。
私は慌てて後ろに下がるとそこにはベッドがありそのまま倒れ込んでしまった。
ヤバい
と思った瞬間、先生が私の上に股がって片手で頭の上に私の両腕を押さえつけもう片方の手で私の頬にそっと触れた。
「藤堂先生。
離して、やめっ ! 」
言い終わらないうちに唇を押し付けて話してる途中で開いていた私の口に彼の舌が容赦なく入ってきて私の口内を歯列にそって舐め回していく。
やがて彼の舌が私の舌先に触れると自分でも信じられないことに、彼の感触を確かめるように絡ませていった。
んあっ………はむっ…………
何これ? キスだけなのに
身体が熱くなる。
「紗和、 抱いてもいい?」
えっ。
自分の中で初めての相手は、お互い好きでたまらなくて愛を確かめあいながらするものだと思ってた。
なのに今、私は拒めないでいる。
好きかどうかも分からない人に。
私は頷いていた。
彼は優しく笑いながら掴んでいた腕を離し、這うように指を頬から首、鎖骨、胸へと落としていく。
あっん……
私は今まで出したことのない甘い声をだした。
自分の声に恥ずかしくなり顔を隠そうとすると
「隠さないで、紗和の恥ずかしそうにしてる顔見たいから。」
そう耳元で囁かれた。
ゾク
「紗和は、これ感じるよね。」
私の耳に彼は舌を入れてきた。
ビクッ
私は背中をのけ反らした。
彼の指は、器用に私のブラのホックを外し
耳に入れた舌はピチャピチャといやらしい音をたてながらどんどん下へと滑らせていった。
息が苦しくなり頭が真っ白になっていく。
「ごめん、ちょっと痛いかも。
なるべく優しくするから。」
彼の指が私の身体の中を突き破ってくる。
「イタイ」
私が思わず声を漏らすと
「大丈夫だから。力抜いて、俺を信じて。」
彼の舌がさっきまで指を入れてた場所を舐めてきた。
んあっ……止めて そんなこと 恥ずかしい
言葉では止めてなんて言ってるけど、止めて欲しくない。
「止めていいの?
ここは、正直だけど。」
意地悪
彼の指が私の中をかき回す度に何度も声をあげる。
「紗和 俺もう限界。痛いかもしれないけど我慢して。」
指とは比べものにならない位身体の中に突き抜けてくる。
「イタイ」
でも段々と痛みから何とも言えない気持ちになっていく。
彼は私をぎゅっと抱き締めながら
「大丈夫だった?」
私の下腹部は、まだズキズキと痛かったけど、心の中は温かくなっていた。
「少し痛いけど、大丈夫。」
暫くの間私の頭を優しく撫でてくれた。