恋の治療は腕の中で
目眩がしてきた。


まさか私がこの人と婚約!?


医院長に嵌められた~!




「紗和は、俺とは、いや?」


何その男のくせに色気のある顔


「いいも、悪いも悠文のこと良く知らないし。」


「それって、いやではないってことだよね。」


そうなのかな?


「これからお互いを知るために

紗和ここで一緒に暮らさないか?」



なんで、そう言うことになるのよ!


「そうと決まればお腹も空いたし、外でご飯食べがてら。紗和の当面必要なものを取りに行こう。」


「そんな、いきなり言われても。

一緒に住むとかないですから。

今日はもう帰ります。」


藤堂先生ってこんな人だったっけ?


「残念。

でもお腹は空いたよね。

身体も心配だから外で食べて送って行くよ。」


確かに、身体がだるい。

「お願いします。」
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