恋の治療は腕の中で
お昼休憩になり、私と瑞季、心奈は三越デパートの地下でお弁当を買ってきた。
今日は、神戸牛のデミグラスソースのハンバーグ弁当。
美味しそう~。
私がこの医院を選んだ理由の1つに銀座で美味しいお昼を食べたかったからって言うのがあるくらい美味しい物を食べるのが私は大好きだ。
スタッフルームでハンバーグにかぶりつく私を見て瑞季は呆れながら
「この食べっぷり。
紗和って、黙ってれば美人なのにホントもったいないよね。」
こんな私ですみませんね。
うーん。それにしてもこのハンバーグ滅茶苦茶美味しい。
それにこのソースも。さすが三越本店。
ハンバーグに神経を集中してたら
「さっきの子。何で怒られたかわかりましたよ。」
さすが心奈。
受付をやってると色んな情報が入ってくるらしい。
「何々? 聞かせて。」
興味津々に聞き返す瑞季を他所に私は黙々とお弁当を食べる。
心奈は周りを気にすると、彼女がいないことを確認して
「診察中。患者さんに根治をしてる間藤堂先生に色々話しかけてたらしいですよ。」
根治とは、虫歯が進み過ぎて神経にまで達しているため、神経を取る治療のこと。
比較的この治療をやっている時は医者も助手も余裕がある。
「色々って? 」
「藤堂先生の趣味とか休みの日は何をしてるのかとか、好きな人はいるかとか、彼女はいるのかとか、とにかく根掘り葉掘り聞いてたらしいです。」
私は思わず箸を止めた。
なにそれ!?
そんなこと患者さんがいる前で話すこと!
そんな私の考えが分かったのか
「そりゃあ、藤堂先生も怒るわ。」
うっ、その通りだよね。
「なんか~、彼女。結婚する人は歯医者って決めてるらしくって。それで衛生士になったらしいですよ。」
はぁー、何なんだ一体!
そんな奴を庇ったなんて、自分が情けなくなるわ。
「紗和さん。そんなに落ち込まないでくださいよ。
知らなかったんだから。しょうがないですよ。」
「そうだよ。別に紗和が悪い訳じゃないんだから。
ほらっ、ハンバーグさめちゃうよ。」
ううっ、そうだけど。
やっぱ後で謝ったほうがいいかなぁー。
私って何でこう先走っちゃうんだろう。
今日は、神戸牛のデミグラスソースのハンバーグ弁当。
美味しそう~。
私がこの医院を選んだ理由の1つに銀座で美味しいお昼を食べたかったからって言うのがあるくらい美味しい物を食べるのが私は大好きだ。
スタッフルームでハンバーグにかぶりつく私を見て瑞季は呆れながら
「この食べっぷり。
紗和って、黙ってれば美人なのにホントもったいないよね。」
こんな私ですみませんね。
うーん。それにしてもこのハンバーグ滅茶苦茶美味しい。
それにこのソースも。さすが三越本店。
ハンバーグに神経を集中してたら
「さっきの子。何で怒られたかわかりましたよ。」
さすが心奈。
受付をやってると色んな情報が入ってくるらしい。
「何々? 聞かせて。」
興味津々に聞き返す瑞季を他所に私は黙々とお弁当を食べる。
心奈は周りを気にすると、彼女がいないことを確認して
「診察中。患者さんに根治をしてる間藤堂先生に色々話しかけてたらしいですよ。」
根治とは、虫歯が進み過ぎて神経にまで達しているため、神経を取る治療のこと。
比較的この治療をやっている時は医者も助手も余裕がある。
「色々って? 」
「藤堂先生の趣味とか休みの日は何をしてるのかとか、好きな人はいるかとか、彼女はいるのかとか、とにかく根掘り葉掘り聞いてたらしいです。」
私は思わず箸を止めた。
なにそれ!?
そんなこと患者さんがいる前で話すこと!
そんな私の考えが分かったのか
「そりゃあ、藤堂先生も怒るわ。」
うっ、その通りだよね。
「なんか~、彼女。結婚する人は歯医者って決めてるらしくって。それで衛生士になったらしいですよ。」
はぁー、何なんだ一体!
そんな奴を庇ったなんて、自分が情けなくなるわ。
「紗和さん。そんなに落ち込まないでくださいよ。
知らなかったんだから。しょうがないですよ。」
「そうだよ。別に紗和が悪い訳じゃないんだから。
ほらっ、ハンバーグさめちゃうよ。」
ううっ、そうだけど。
やっぱ後で謝ったほうがいいかなぁー。
私って何でこう先走っちゃうんだろう。