恋の治療は腕の中で
「失礼します。
こちらは、鯛とグレープフルーツのカルパッチョです。」
「あー、陵介さん。
こちら、新しく入った中田 壮介さんです。」
「どーも。」
「いらっしゃいませ。
気にいってもらえるといいんですが。」
「すごく感じの良いお店ですね。
ちょくちょく寄らせてもらいます。」
「ありがとうございます。」
「ところで、紗和さん。
この前は大丈夫でしたか?」
この前……? あー!
「この間は、すみませんでした。
介抱してもらったのに失礼な態度をとってしまって。」
「いや、いや、紗和さんのせいじゃないですよ。
ところで、あの時の確か先生って言ってましたよね?彼とはどうですか?」
どうと言われても……。
「うまくいってますよ。」
わたしの代わりに瑞季が答える。
「……。 そうですか、良かったですね。」
曖昧に笑いながら陵介さんは離れていった。
「今のって、陵介さん絶対釜かけましたよね。」
「なんで?」
「もー、紗和さんはこと恋愛の話しになるとまるでお子ちゃまなんですから。」
お子ちゃまって、仮にも年上ですけど。
「陵介さん、紗和さんが藤堂先生と上手くいってなかったら自分が紗和さんの恋人に立候補するつもりだったんですよ。」
「はぁー、そんなことあるわけないよ。」
まったく心奈は、何を言い出すのかと思えば。
「そうに決まってるじゃない。
紗和だけだよ、気が付いてないの。」
瑞季まで!?
「ち、ちょっとまった。
紗和ちゃんって藤堂先生と付き合ってるの?」
「う、うん。」
「へー、そうなんだ。
付き合ってどれくらい?」
「半年ちょっとかな。」
「そっかー、まだ半年かー、ふーん。」
なになに?半年じゃダメな訳?
「中田さん。無理ですよ。紗和を狙っても。藤堂先生とラブラブなんですから。」
「い、いやー。そんなつもりじゃー。」
瑞季ったら、ラブラブだなんて。それにしても何で中田くんが私を狙うのよ。中田くんは大樹の彼女が好きなのに。
こちらは、鯛とグレープフルーツのカルパッチョです。」
「あー、陵介さん。
こちら、新しく入った中田 壮介さんです。」
「どーも。」
「いらっしゃいませ。
気にいってもらえるといいんですが。」
「すごく感じの良いお店ですね。
ちょくちょく寄らせてもらいます。」
「ありがとうございます。」
「ところで、紗和さん。
この前は大丈夫でしたか?」
この前……? あー!
「この間は、すみませんでした。
介抱してもらったのに失礼な態度をとってしまって。」
「いや、いや、紗和さんのせいじゃないですよ。
ところで、あの時の確か先生って言ってましたよね?彼とはどうですか?」
どうと言われても……。
「うまくいってますよ。」
わたしの代わりに瑞季が答える。
「……。 そうですか、良かったですね。」
曖昧に笑いながら陵介さんは離れていった。
「今のって、陵介さん絶対釜かけましたよね。」
「なんで?」
「もー、紗和さんはこと恋愛の話しになるとまるでお子ちゃまなんですから。」
お子ちゃまって、仮にも年上ですけど。
「陵介さん、紗和さんが藤堂先生と上手くいってなかったら自分が紗和さんの恋人に立候補するつもりだったんですよ。」
「はぁー、そんなことあるわけないよ。」
まったく心奈は、何を言い出すのかと思えば。
「そうに決まってるじゃない。
紗和だけだよ、気が付いてないの。」
瑞季まで!?
「ち、ちょっとまった。
紗和ちゃんって藤堂先生と付き合ってるの?」
「う、うん。」
「へー、そうなんだ。
付き合ってどれくらい?」
「半年ちょっとかな。」
「そっかー、まだ半年かー、ふーん。」
なになに?半年じゃダメな訳?
「中田さん。無理ですよ。紗和を狙っても。藤堂先生とラブラブなんですから。」
「い、いやー。そんなつもりじゃー。」
瑞季ったら、ラブラブだなんて。それにしても何で中田くんが私を狙うのよ。中田くんは大樹の彼女が好きなのに。