恋の治療は腕の中で
「真夏だよ。」

へっ?まな? ……。 うそ?

真夏は、私の高校の時の親友。専門学校に行ってた時もよく遊んでて大樹とは何度か一緒に遊んだ。

「いつから真夏は大樹と付き合ってたの?」

「それがさ、4年前から。」


えっ?4年前って。

「それって……。私と別れる前?」

「まったく大樹のやつ最低だよな。紗和ちゃんって人がいながら他に2人とも付き合ってたなんて。」

知らなかった。 全然きがつかなかったよ。そんなんだから心奈にお子ちゃまとか言われちゃうのかな。

「紗和ちゃん大丈夫?」

「う、うん。大丈夫だよ。

ただ、ちょっとビックリしちゃって。」

「もしかして、まだ大樹のこと?」

「いや、いや、もう4年も前に別れた人だよ。ないない。」

「俺は4年前に紗和ちゃんと初めて会った時からずっと好きだけどな。」


へっ?今何て言った?

私がポカーンと口を開けてると


「そんなに、無防備でいられると俺紗和ちゃんのこと狙っちゃうよ。」

一体この人は何を言ってるんだろう?

私を好きとかなんとか……。


え~~~。

私は自分の顔が赤くなるのがわかった。


クスッ
「そんな反応も可愛いね。

俺にもまだ可能性はあるのかな?」


ないない。絶対ない。


言おうとしたら、


チュッ

私のほっぺにキスしてきた。

私がその場で固まっていると俺遠慮なく紗和ちゃんのこと狙うから。
そう言って席に戻ってしまった。


何いまの!?

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