蒼天の絆~夜空の琥珀2~
「関係ないなんて嘘よ! どうでもいいって思ってたのなら、どうしてお父さんの誘いを拒んだの?
本当に嫌だったから拒んだんでしょ? 何か言えない理由があるんじゃないの!?」
「黙れっ!!」
怒号と同時に、大きな打撃音が響いた。
とっさに視線を向けると、城ヶ崎の拳が私のすぐ後ろの壁を殴りつけていたところだった。
「お前に何がわかる! 親が勝手に決めたことに振り回されて、もうウンザリなんだよ! 何が父親だ、何が母親だ、何が家族だ!
何が正しいのかもはっきりしない! わけもわからないまま暮らして、突然死にましただと? 自分勝手なのはそっちだろうが!」
「城ヶ、崎……?」