蒼天の絆~夜空の琥珀2~
▼小芝居:隼斗side
「隼斗、帰っていたのなら声をかけたらどうなんだ?」
問いには答えない。
無駄だと思うから、余計な労力消費は避ける。
ただでさえ、今は話しかけられることが苦で仕方ない。
「ねーえ、宗雄(むねお)さん、そっとしておいたほうがいいんじゃなあい? オトモダチとケンカしたみたいよ」
「本当か? さゆり」
「本当よぉ。それよりも、明日は大事な学会があるんでしょー?」
「うーむ。そうだな」