蒼天の絆~夜空の琥珀2~
 
「それは俺にもわからない。アイツ、何も言わないから。

 ただ学校休んだ次の日には必ず傷を作ってた。それを見た担任が問いただしてたけど、相手にしてなかったな」


「先生無視!? そんなことして大丈夫だったの?」


「証拠がなかったから、処分の施しようもなかったんだ。ケンカしたのかそうでないのか、あやふやなまま今に至るわけ」


「……そうなんだ」



 思わぬところで発覚した、城ヶ崎の日常生活。


 口は悪いし、しょっちゅう睨んでくるし、ウワサの発生理由は充分に納得できる。


 だけど。
 
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