蒼天の絆~夜空の琥珀2~
▼手のひらの温もり:八神side
日差しが強い。
窓を開けて、風を入れる。
涼風に吹かれ、今度はいつの間にかまどろんでしまう。
――先生。
声が、聞こえる。
――またカルテが飛んじゃいますよ。
わかっています。でも、もう少しだけ。
――先生ったら! こんなところで眠ったら風邪を引くわ!
あなたに怒られたら、ずいぶんと重みがあります。
ごめんなさい。
彩子さん……。
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