蒼天の絆~夜空の琥珀2~
▼ブザーの鳴る朝:セラside
それは、本当に嬉しいニュースだった。
ブ―、ブ―。
晴れやかなブザーの音。
私は軽い足取りで玄関へと向かう。
ドアを開けるとそこには、ちょっとはにかんだ栗毛の少年。
「郁人くん!」
「相変わらず元気だな、アンタは」
「当たり前だよ。嬉しくないわけないじゃない。お帰り、郁人くん!」
郁人くんは少し照れくさそうに、だけど今までで一番の笑顔を浮かべた。
「ただいま」
メニュー
▼ブザーの鳴る朝:セラside