蒼天の絆~夜空の琥珀2~
「確かにアイツのやったことは許されることじゃない。……だけどな、俺、アイツの気持ちがわかるんだよ。どこにも居場所がなくて、誰かに助けを求めてたんだと思う。
俺は成績残さないとおふくろに負担かけるからって、周囲を省みてなかったからさ、アイツの気持ちに気づいてやれなかった、俺の責任でもあるんだよ。悪い……セラ」
「……ううん」
幼い頃からプレッシャーをかけられて、必死に一番を取っても「当たり前だ」と一蹴されて。
「よく頑張ったね」……堀川くんは、たった一言が欲しかっただけなんだ。
罪悪感という心の傷を負ってしまったけれど、気づいてくれたならそれでいいのだと思う。
堀川くんはもう、間違わない。