蒼天の絆~夜空の琥珀2~
▼待ち合わせ:セラside
今日は部活もなく、ホームルーム後は速やかに下校するのみ。
そんなわけで、渡り廊下にて人待ちをしている最中です。
「ごめん、待たせちゃったかな」
「ううん、お疲れさま、若葉くん!」
向こうから駆けてきたのは、黒フレームの眼鏡をかけた、黒い艶髪の男の子。
一見普通に見える彼は、ある特殊な体質の持ち主。
「先生から体育館倉庫の整理を頼まれてたんだっけ」
「うん。授業に出ないんだからそれくらいはしないとね」