蒼天の絆~夜空の琥珀2~
「……なんつー薄着してやがる……」
「あっ、ごめーん。今起きたばっかなの」
化け猫はわざとらしくキャミソールの裾を整え直した。
その割に、バッチリ化粧は済んでいるようだが。
「もう夕方だっつーの」
「えー、仕方ないじゃん。お店夜からなんだも~ん」
「おい、くっつくんじゃねぇ」
「そういうつれないトコロ、あたし好きよ♪」
「――離せ」
さすがに我慢の限界で、睨みをひとつ。
すると化け猫はあっさり腕を解いた。