蒼天の絆~夜空の琥珀2~
「人嫌いになった時期もあったけど、もう過ぎたことでしょ?」
雅宏さんの言葉は、彼の言う大人たちの罪をすべて背負っているようだった。
――でも、それは違う。
「雅宏さんが全部背負うことはない。……守りたい人ができたんだ」
「……紅林か」
核心を突かれ、苦笑した。
教師がこんなことを訊くのはめったにないのだが、好奇心旺盛な元研究者の性か、それとも親心に似たものなのか……。
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